仮想通貨取引所OKExがしていた匿名性仮想通貨ダッシュ(DASH)、ジーキャッシュ(ZEC)の上場廃止について、延期するとの決断を発表しました。
財団からの要請を受けて、再判断の必要が生じたためとされています。
匿名性仮想通貨上場廃止の経緯
今回の仮想通貨取引所OKExで予定されていた匿名性仮想通貨上場廃止についてですが、金融活動作業部会(FATF)が定めるマネーロンダリングに関しての「トラベルルール」規定に沿ったものとされています。
OKExの上場廃止発表を受けて、ダッシュ(DASH)とジーキャッシュ(ZEC)側から「上場廃止についての判断基準に不備がある」と再審査の要請がありました。
OKExでは再審査を行い、後日上場廃止を行うかの決断を行うことを発表しています。
当初予定されていたDASH・ZEC以外の3種類は上場廃止
OKExでは匿名性仮想通貨の上場廃止について下記の5種類の仮想通貨を予定していました。
- モネロ(XMR)
- ダッシュ(DASH)
- ジーキャッシュ(ZEC)
- ホリゼン(ZEN)
- スーパービットコイン(SBTC)
ダッシュ(DASH)・ジーキャッシュ(ZEC)を除く3種類のコインは予定通り2019年10月10日をもちましてOKExでのサポートを終了しています。
DASHコアグループから匿名性仮想通貨に対しての文書公開
様々な仮想通貨取引所で匿名性仮想通貨の上場廃止が検討・実施されていますが、今回DASHコアグループから「プライベートセンドの法的位置付け」と題した文書が公開されました。
※日本語版はこちらよりご確認ください。
要約としては「ダッシュのトランザクションルールはビットコインと完全に同じであるため、法規制においてもダッシュはビットコインと同等にとり扱われるべき」と説明されています。
さいごに
本記事では、仮想通貨取引所OKExでダッシュ(DASH)・ジーキャッシュ(ZEC)の上場廃止が延期されたニュースについてご紹介してきました。
今回のOKExの判断は上場廃止を決めたわけではなく、あくまで「延期」措置となっています。
後日発表される最終判断次第では、他の仮想通貨取引所にも影響を与えるニュースとなりそうです。