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Bittrent(BTT/ビットトレント)の特徴と詳細を徹底解説|ファイル共有からエンターテイメントまで幅広くカバーする新たな経済圏を

Bittrent(BTT/ビットトレント)の特徴と詳細を徹底解説|ファイル共有からエンターテイメントまで幅広くカバーする新たな経済圏を

ビットトレント(BitTrent)とは、分散型ファイル共有アプリケーションの名称であり、その中で取引されるトークンをBTTと言います。ビットトレント自体の歴史は古く、2001年にアメリカのプログラマー、ブラム・コーエンによって開発されました。ビットトレントは、それまでファイル共有の主流であった一極集中型とは対照的な、ピアツーピアの概念を取り入れた共有ルール(プロトコル)によりファイル共有を実現しました。ビットトレントは、2018年にトロン財団により買収されてる形で、ブロックチェーンに参入、ファイル共有と独自トークンBTTによる新たなエコノミーを作ろうとしています。

P2P(ピアツーピア)を利用したファイル共有ソフトウェア

ビットトレントは、P2Pをファイル共有ソフトウェアとしてはかなり有名なソフトウェアであり、2003年リリース以降多くのユーザーに利用され続けています。P2Pとは、ネットワークにつながっている端末が対等な立場でデータを処理する方式のことです。

P2Pとは対象的に、一部の端末にデータの処理が集中する方式をクライアントサーバー型といいます。クライアントサーバー型は、能力の高い端末がメインでデータの処理を行うことで、その端末の能力に依存した処理速度を発揮できますが、反面、その能力以上の処理を行うことは深刻なエラーを生じさせる危険性があります。また、小さな処理に対しては能力を持て余し、コスト面でロスが発生してしまいます。一方、P2P方式では、ネットワークに繋がる端末が処理を分担することで、一つの端末では処理できない膨大なデータ処理が可能となったり、小さな処理においては少ない端末のみで分担したりと、ロスなくフレキシブルにデータ処理することができます。

ビットトレントは、このP2P方式をファイル共有のプロトコル(データ通信のルール)に導入しました。ビットトレントは、”ファイルをダウンロードする代わりに自分もファイルをアップロードしなければならない”というルールに従っています。ビットトレントでやり取りされるファイルは細分された”ピース”としてネットワークに拡散され、”ピース”を複数の端末からダウンロードすることでファイルを取得します。ビットトレントのルールに基づき、”ピース”のダウンロード同時にアップロードも行うことで、他の端末へのファイル取得に関与します。このように、多くの端末がダウンロードしながらアップロード処理を行うことで高速にファイルを共有することができます。

”ピース”をダウンロードした端末はリスト化され、リストを追うことで理論上アップロード者を特定することができます。ビットトレントと同時期に誕生したP2Pファイル共有ソフトウェアにウィニー(Winny)がありますが、ウィニーは端末が持っていないファイルのダウンロードにも関与してしまうため、知らぬ間に違法ダウンロードに加担してしまう危険性があります。

ビットトレントとブロックチェーン

ビットトレントは前節で述べたように、多くの端末がファイルを共有しダウンロードの高速化に関与する、というP2Pによるデータ処理の合理化を実現しています。これは、ビットトレント以外の多くのプロジェクトがブロックチェーンによって成し遂げようとしていることであり、ビットトレントにとって大きなアドバンテージとなっています。

ビットトレントでは、ダウンロードするファイルのデータ量と同等のファイルをアップロードすることがルール化されていますが、アップロードが終わる前にダウンロードが完了してしまうケースが頻発しています。これにより、アップロードせずにダウンロードを行うユーザーが多くなり、ビットトレント自体のファイル共有システムが機能しなくなる懸念があります。

これを改善するために、ダウンロードが完了してもアップロードを続けるインセンティブとして、アップロードを完了したことへの報酬としてBTTトークンを付与します。最終的には、ユーザーが高速なダウンロードを行うため、BTTトークンによる入札が行われるようになります。

トロンとの関係

ビットトレントは、2018年8月にTRONのCEOであるジャスティン・サンに買収されており、ブロックチェーン開発において、トロンと共同でプロジェクトを進めています。買収の背景には、ビットトレントのエンターテイメント事業の失敗と、トロンのユーザー数拡大があり、世界中に広がるビットトレントユーザーの獲得を目論んだものと推測されています。実質トロンの傘下となったビットトレントは、独自トークンBTTをトロン規格であるTRCで発行し、バイナンスIEOでセールを行ったことで大きな話題となりました。

ビットトレントBTTの基本情報・チャート


バイナンスIEOで10倍を記録

ビットトレントは、バイナンスのIEOプラットフォームLaunchPadでBTTトークンセールを行いました。BTTは、バイナンス上場4日後で10倍まで上昇し、2019年IEOブームの火付け役となりました。

IEOとは、仮想通貨取引所がトークンセールを行う資金調達方法で、トークンの価値は、ある程度取引所の信頼によって担保されています。詐欺的な案件が多いICOに替わり、投資側が安心してトークンを購入できるものとして注目を集めています。

BTTトークン・プロダクト

Bittrent Live


ビットトレントは、動画配信プラットフォーム「Bittrent Live」を開発中で、9月にベータテスト版を開始したと発表しています。Bittrent Liveは、ビットトレントおよびトロンのブロックチェーンを利用した新しい動画配信プラットフォームです。

従来型の動画配信プラットフォームとしてYoutubeの利用規約には以下のように記されています。

YouTube利用規約ー6.お客様の本コンテンツ及び行為(B.)

お客様は、本サービス規約に従い本サービス上で本コンテンツを公開するために、かかる本コンテンツに対する一切の特許権、商標権、企業秘密、著作権若しくはその他の財産権についてのライセンスをYouTubeに提供します。

一方ビットトレントの開発ブログには以下のように記されています。

In the coming months, BitTorrent Live also will incorporate blockchain technology that returns privacy and ownership to users while also enabling payments with our utility token, BitTorrent (BTT)

BitTorrent Liveは、今後数か月で、プライバシーと所有権をユーザーに返すブロックチェーンテクノロジーを組み込み、ユーティリティトークンであるBitTorrent(BTT)での支払いも可能にします。ーGoogle翻訳

このことからBitrentLiveは、ブロックチェーン技術によって配信者の権利を守り、BTTトークンでユーザーを直接繋ぐことで、新たな合理的な経済圏の構築を目指しています。

Bittrent Speed

BittrentSpeedは、ビットトレントのクライアントソフトutrentとBTTトークンを統合させたP2Pファイル共有プロトコルです。世界十に広がるビットトレントユーザーネットワークにBTTトークンを組み合わせることによって、より高速て快適なファイル共有を行うことができます。

具体的には、ファイルのダウンロードにBTTトークンを支払うことによって、優先的にダウンロードを行うことができます。

最新バージョンのBittrentSpeed2.2.1では、新規ユーザーに対して50BTTをエアドロップしており、誰でも快適にダウンロードを行うことができる環境構築を進めています。

Bittrent・BTTまとめ

ビットトレントは世界中に普及しているファイル共有ソフトであり、時価総額上位のトロンと関係が深いことから、BTTトークンのユーザー数、取引量の拡大については大きなアドバンテージを持っています。

すでに稼働しているBTTトークンを利用したファイル共有プロトコルBittrentSpeed、今後稼働予定であるBittrentLiveと、ユースケースにも幅広く、うまく開発を進めれば爆発的にユーザー数を増やすことができます。

独特なマーケティングスキルを持つジャスティン・サンCEOとのタッグも魅力的で、エンタテイメント性を重視するトロンともユーザー獲得については相性が良いのではないでしょうか。

TRXトークンを所持していることでBTTトークンを獲得できるエアドロップも実施中で、とにかくトークンホルダーを増やすことに注力しており、今後の実用的なプロダクトの開発に期待したいところです。

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