Tron Foundationに昨年買収されニュースとなったBitTorrentが、仮想通貨TRON(TRX)のブロックチェーン技術を活用したライブストリーミングサービス「BLive」のテストを開始することが発表されました。
BLiveの正式リリースは2020年第一四半期を予定しています。
BLiveについて
今回BitTorrentが提供するBitTorrent Live(BLive)は、ライブストリーミング(動画配信)を行いながら他のユーザーとのチャット機能を備えたプラットフォームとして提供されます。
BLiveでは、配信ユーザーの人気ランキングやYoutubeのように関連動画を表示する機能も提供される予定です。
BLiveの最も注目すべき特徴として、コンテンツ作成者が仮想通貨を用いて収益化する機能が組み込まれています。
BLiveでの収益化について
BLiveでは、BitTorrentが発行している自社トークン「BTT」などの仮想通貨を用いた投げ銭システムが採用されています。
動画視聴者はコンテンツ作成者に対して、BTTをチップとして送信したり、BTTで購入したギフトをコンテンツ作成者にプレゼントする機能が提供されるようです。
動画視聴者からの投げ銭システム以外にも、「技術的なメンテナンス・コンテンツの作成・イベントの計画」といった活動をBLiveを通じて行うことで、運営からBTTトークンを報酬として受け取ることが可能となります。
BLiveでは収益を7:3の割合でプラットフォームとコンテンツ作成者がシェアすると公表しており、他のストリーミングサービスでは9:1が標準となっているため、コンテンツ作成者にとってBliveでの配信は大きな利益が得られる仕組みとされています。
さいごに
本記事では、トロンの子会社となったBitTorrentが、新たなライブストリーミングサービスのテストを開始するニュースについてご紹介してきました。
BitTorrentの公式ブログでは、「これからのインターネット業界、特に高速回線スピードとして提供される5Gを利用した収益化において、コンテンツ作成者に最善の報酬を得る手段としてBLiveを利用してもらいたい」と語っています。
5Gはこれから必ず伸びる分野として、注目されている技術です。
ブロックチェーン技術と仮想通貨、5Gを組み合わせた今回のBLiveについても、非常に楽しみなサービスとなりそうです。