中国人民銀行の高官が「デジタル通貨の準備は出来ている」と発表

中国人民銀行の高官が「デジタル通貨の準備は出来ている」と発表

8月10日に開かれた「中国金融40人民春フォーラム」で中国人民銀行の高官は「デジタル通貨の準備は出来ている」との発言を行いました。

中国人民銀行は中国の中央銀行にあたり、以前より独自のデジタル通貨を発行するのではないかとの情報があがっていました。

中国人民銀行の独自デジタル通貨について

中国人民銀行の高官によりますと、中国人民銀行が独自のデジタル通貨の開発に着手したのは2014年頃からと発表されています。

2019年現在、デジタル通貨のプロトタイプは既に完成しており、正式なリリースを待つ段階にまで来ているとされています。

上海セキュリティーズニュースの報道によりますと、中国人民銀行の発行するデジタル通貨は、最大効率での処理能力を達成させるためにブロックチェーンアーキテクチャーに完全に依存したものではないと公表されています。

また、中国ならではの土地が大きく人口が多い経済特性に対応するため、「中国人民銀行」と「商業銀行」の2段階の階層を用いたシステムを利用するとされています。

第1層を中国人民銀行、第2層を商業銀行とすることにより、リスクの集中と金融財政における混乱の回避が可能になるとされています。

また、小規模で頻繁に経済活動を行う小売業者に利用してもらいやすいようなシステムデザインとなっているとの情報も公開されています。

Facebook開発のLibraに対抗したデジタル通貨の可能性も

中国人民銀行では、Facebookが開発を進めているとされるLibraを意識した発言も目立っており、Libraホワイトペーパー公開時には中国人民銀行での独自仮想通貨の開発ペースを加速させるとの発言も見られました。

今回の独自デジタル通貨準備完了の発表についても、なんとしてもLibraよりも早く正式リリースに持っていきたい意思が感じられる発表ではないでしょうか。

中国国内では、国外IT企業のサービス利用を禁止する動きが見られることから、今回のデジタル通貨に関しても同様の処置が取られるような対応が予想されます。

さいごに

本記事では、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行が独自デジタル通貨の準備が完了したと公表したニュースについてご紹介してきました。

今回の発表では具体的なリリース日や詳細な使用用途などの情報は公開されていません。

報道では既存の送金システムなどに影響のあるものではなく、全く新しいシステムとして提供される予定とされています。

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