カナダで仮想通貨決済プラットフォームの提供を行なっているコインベリー(Coinberry)が自治体のRichmond Hill市と提携し、固定資産税のビットコイン決済を可能にするとの発表がありました。
サービス内容について
今回の発表で明らかとなったのは、Greater Toronto Area の Richmond Hill市とコインベリーがビットコインを利用した決済システムの導入に関し、交渉を始めたといった内容です。
発表によりますと、サービスの内容はユーザーが支払った複数の仮想通貨を一度カナダドルに換金し、換金した資金で固定資産税の支払いを行うシステムを提供する予定とされています。
自治体に対して直接仮想通貨で固定資産税を支払うのではなく、コインベリーを仲介することで、実質的に仮想通貨での固定資産税支払いを実現する予定とされています。
Richmond Hillでは今回の交渉が成立すれば、早ければ2019年9月30日からの決済利用が可能になると合わせて公表されました。
また、固定資産税以外の税金や他の公共料金の支払いなどにもコインベリーを通じた決済を導入していく可能性があるとされています。
コインベリーによる決済サービスの自治体提供
今回の自治体との提携交渉が成立すればコインベリーとしては2件目の自治体サービスへの参入となります。
1件目は、Innisfil市で既に提供が始まっており、複数の仮想通貨を一度カナダドルに換金し、固定資産税の支払いが行われるシステムを採用しています。
今回のRichmond Hiliiでも同様のシステムが採用されるのではないかと推察されています。
コインベリーについて
コインベリーは2017年にカナダで設立され、仮想通貨取引プラットフォームを提供しています。
コインベリーはGhost Technologies Inc.と提携し、ビットコインATMを展開している他、Interacとの提携でカナダ国内2,000店舗で利用出来る決済サービスを提供するなどユーザーからの高い支持率を持つプラットフォームです。
さいごに
本記事では、カナダの仮想通貨取引プラットフォーム コインベリーがRichmond Hill市での決済サービス提供へ向けて協議が進んでいるニュースをご紹介してきました。
カナダでは仮想通貨に対して、非常に積極的な取り組みを見せており、今回の事案もユーザーに仮想通貨を利用する機会を増やす、仮想通貨業界にとってポジティブなニュースです。
ぜひ日本でも様々な決済サービスに、仮想通貨が取り入れられるようになることを期待したいところです。