Ripple(リップル)社が英国テック企業のCoinfirm(コインファーム)と提携するのではないかとのニュースが入ってきました。
Coinfirmはマネーロンダリング対策技術を手掛ける企業であり、仮想通貨界隈で広がっているマネーロンダリング規制に遵守するための提携と見られます。
Confirm社とは
Confirm社は、英国に拠点を構え、コンプライアンス技術を提供するレグテック企業です。
Ripple社に提供予定のAML(Anti Money Laundering)対策ツールの開発を行っていることで有名です。
同社が提供するAML対策ツールを使用することで、特定の仮想通貨が「ミキシング」と呼ばれる技術を使って処理されたものであるかを判断・分析することが可能となります。
Coinfirmによるとこれらのツールを使用した場合でも、個人の特定は出来ないとされています。
ミキシングとは
ミキシングとは仮想通貨の匿名性を高める技術です。
複数の取引データを混ぜ合わせることで元々の保有者の識別を難しくすることが可能です。
このため、脱税や資金洗浄などに利用されることが多い技術となっています。
ビットコインを始めとした仮想通貨には匿名性があるのではないかとの疑問が出てくると思いますが、ビットコインの持つ仮想通貨はあくまで「ビットコインアドレスと個人情報は紐付かない」という匿名性だけです。
取引情報や取引履歴はビットコインの匿名性とは関係ないため、取引した個人を特定することは可能です。
しかし、このミキシングサービスを利用することで、限りなく元の保有者を分かりにくくすることが可能となってしまいます。
本来はビットコイン等が持つ透明性の部分が難点になっている方に向けたサービスですが、資金洗浄に使われてしまっているのも事実です。
さいごに
本記事では、Ripple社が英国テック企業のConfirm社と提携するニュースについてご紹介してきました。
Ripple社のXRPは、xRapidの注目もあり再び非常に注目されている通貨の一つです。
今回の提携により、XRPを使用した資金洗浄に対しての対策の意思がはっきりと見られるため、XRPにとっては追い風になるニュースではないかとの意見が多くあります。
xRapidを含めたRipple社の動向には今後も注目していきたいところです。