カナダのバンクーバーで、仮想通貨ビットコインATMの廃止が検討されていることがわかりました。
マネーロンダリング(資金洗浄)などを懸念して、今回の検討が行われているとされています。
バンクーバーとビットコインATMの関係性
2013年にバンクーバーのコーヒーショップに設置されたのが、世界で初めてのビットコインATMとされています。
現在バンクーバー市内ではコーヒーショップをはじめ、ショッピングモールやコンビニエンスストアなど、約60台以上のビットコインATMが設置されていると言われます。
仮想通貨アカウントの保有者はビットコインATMで、仮想通貨を現金に交換することが可能で、ビットコイン(BTC)のみでなくイーサリアム(ETH)などの通貨も交換可能です。
ビットコインATMには1日に取引可能な金額が制限されていることがほとんどですが、規定自体がバラバラなため、カナダ全土で取り扱い方が異なるのが現状です。
バンクーバー市でのビットコイン廃止検討について
バンクーバー市の市長である、ケネディー・スチュアート氏がマネーロンダリングへの懸念から利用停止を提案し、現在議会で検討されているとのことです。
2019年第4四半期(2019年10月~12月)に議会で報告が行われるとされています。
デジタル通貨関連の犯罪は、昨年の3倍近くまで膨れ上がっているとされており、ブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー市やリッチモンド市は早急な対策を行うように議会に求めているということです。
さいごに
本記事では、世界で最初にビットコインATMが設置されたバンクーバー市で、ビットコインATM廃止の提案が議論されているニュースについてご紹介してきました。
2019年1月にバンクーバー市では、仮想通貨のATMを規制する条例が可決された実績があります。
条例には、ATMの設置を登録制にすることや利用者にID認証を課すなどの条件が含まれています。
今回の提案内容については、1月に可決した条例よりも更に厳格に仮想通貨ATMを規制するものです。
実際にどういった結論が出ることになるのか注目していきたいニュースとなりました。