米大手SNSサイトのFacebookが、スイスに新たなフィンテック企業「リブラ・ネットワークス」を設立したことが、スイス ジュネーブの商業登記で明らかになったと、ロイター通信により報じられました。
リブラ・ネットワークスの登記内容
ロイター通信によりますと、登記日は2019年5月2日で、「投資、決済、資金調達、アイデンティティー管理、分析、ビッグデータ、ブロックチェーンなど」に注力すると記されています。
Facebookは仮想通貨の決済システムを開発していると、以前にウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)紙が報じていました。
決済システムの社内コードネームとして「Project Libra」が採用されており、既に商標も取得していると報道されています。
今回設立された「リブラ・ネットワークス」に関しても「Project Libra」に関連したものであると推察されます。
Facebookより上記の内容に関して、公式の発表は5月18日現在出ておりません。
FacebookのProjcet Libraとは
Libraは国際間送金手段のみに用いるのではなく、決済全体を担うペイメントシステムとしての機能を目指しているとされます。
Libraでは10億ドル(約1,100億円)規模のパートナーを探しているとされています。
Facebookが開発を目指すステーブルコインは、複数の法定通貨を担保に成り立つ仕組みを開発中であるとされています。
Facebookのステーブルコインが完成した際の影響力は
Facebookは、同グループの4つのアプリ(Facebook, Instagram, Messenger, WhatsApp)のうち、1つ以上を毎月使用しているアクティブユーザーは27億人に達すると公表しています。
Libraでは米ドル基軸のステーブルコインをWhatsApp上で送金可能にすることも視野に入れていると報じられています。
Libraプロジェクトが実現した際には、一気に世界有数のブロックチェーンアプリケーションとなる可能性が高いと推察されます。
さいごに
本記事では、Facebookがスイスのジュネーブに設立したとされるフィンテック企業「リブラ・ネットワークス」について関連情報を交えてご紹介してきました。
Facebook公式で発表された情報ではありませんが、着々とFacebookのブロックチェーンプロジェクトが明るみになってきております。
今後のFacebookの公式発表を待ちつつ、動向を確認していきたいところです。
本メディアでもFacebookのブロックチェーン技術に関連したニュースをお届けしておりますので、合わせてご覧ください。