日本でも馴染みのある仮想通貨NEM(ネム)が2019年5月15日 最新のアップデートを行い、カタパルトでのネームスペースとモザイク機能がアップデートされたことを発表しました。
本記事では、今回のアップデートの内容と関連技術をご紹介していきたいと思います。
ネームスペースとは
ネームスペースとは、テキストで表すNEMアカウントのアドレスで、インターネットのドメインネームと似た機能を持ちます。
NIS1(NEMの現行バージョン)でネームスペース登録を行うには100NEMが必要です。
また、サブネームスペースの機能も存在し、NIS1では3段階までのサブネームスペースを保持することが可能で、登録費用は10NEMとなります。
モザイクとは
モザイクとは、ネームスペースで使用されるアセットで、ブロックチェーン界隈では「トークン」「デジタルアセット」などの名称を持ちます。
モザイクを作成するには10NEMが必要です。
カタパルトアップデート後の詳細
ネームスペース
NIS1では、ネームスペースの登録はアカウントにリンクされ、年間契約のみ提供されてきました。
カタパルトでは、ネームスペースのオーナーが「RegisterNamespaceTransaction」を使用し、ブロック数を特定することで契約期間を決めることが出来るようになります。
契約期間中に登録TXを送ることで契約期間を伸ばすことも可能となります。
契約期間が終了するとネームスペースは「inactive」状態となります。
モザイク
NIS1では、モザイクを登録する際にネームスペースの登録が必須となっていました。
カタパルトの新機能では、モザイクの登録にネームスペースの必要がなくなり、ランダムの文字列により識別されるようになります。
モザイクがネームスペースに紐づかないことにより、モザイクのみの無期限の契約が導入されます。
さいごに
本記事では、仮想通貨NEM(ネム)のカタパルトにおけるアップデート情報をご紹介してきました。
今回の記事の詳細についてはNEM公式情報の日本語版ドキュメントよりご覧頂けます。
今回の追加機能により、「カタパルトは企業に実装されるための柔軟性と利便性をより多く提供します。」と記されました。
コインチェック事件以降、NEM(ネム)の価格は落ち込んでいますが、信頼が完全に回復した際には市場価格の大幅な上昇も期待出来ます。
カタパルトについては非常に注目が集まっており、今回のアップデート情報についてもしっかりと確認しておきましょう。