英国銀行HSBCホールディングス傘下のサウジ・ブリティッシュ・バンク(SABB)がリップルのブロックチェーンを基盤とした国際送金サービスを開始すると発表しました。
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本記事では、今回発表されたサウジ・ブリティッシュ・バンクの国際送金サービスについてご紹介していきたいと思います。
SABBによる発表内容
サウジ・ブリティッシュ・バンク(SABB)は4月24・25日に実施された金融セクター会議にてRipple社が提供するブロックチェーン決済技術を採用した即時クロスボーダー転送サービスを立ち上げたと発表しました。
今回のサービスは、「デジタル変革と顧客体験の充実に向けた戦略的計画の一部である」と発表しております。
これまでのSABBの動き
2018年1月、サウジ・ブリティッシュ・バンク(SABB)はサウジアラビア通貨庁の(SAMA)の後援を受けて、リップルネットワークに加わったサウジアラビアとして最初の銀行でした。
2018年12月にはリップルベースの転送パイロットが実施され、インドルピーのクロスボーダー転送でこのテクノロジーが有効化されました。
サウジアラビアにおける民族グループと国籍は統計によると、インド人が3番目に多い7.8%を占めるそうです。
そのため、インドルピーのクロスボーダー転送技術で祖国への送金を支援する狙いがありました。
Majed Najm氏の発言
サウジ・ブリティッシュバンク(SABB)の企業/機関投資家向け業務の副責任者であるMajed Najm氏は下記のように発言しております。
SABBはRippleを通じたブロックチェーン技術を使用し、より早く、より安全で、より透明なクロスボーダー決済サービスを顧客に提供します。この計画は近い将来、顧客に価値あるサービスを提供し、より多くの国と通貨を結びつける役割を果たすことを目的としています。
さいごに
本記事ではサウジ・ブリティッシュ・バンク(SABB)がリップルを基盤として国際送金サービスを開始するニュースについてご紹介してきました。
少し前までは仮想通貨は投機目的といったイメージが強かったのが事実ですが、リップルをはじめ様々な仮想通貨が実運用として採用され始めています。
今後もこれらの動きは加速していくと推察できますので、リップルを初めとしたブロックチェーンを使用した国際送金技術にも注目していきましょう。