タイミャンマー間送金にブロックチェーン技術導入ーミャンマーのキャッシュレス普及の現状ー

タイミャンマー間送金にブロックチェーン技術導入ーミャンマーのキャッシュレス普及の現状ー

タイとミャンマーの中央銀行が、国家間の送金システムにブロックチェーン技術を導入することを承認しました。導入されるのは、ブロックチェーン開発企業のエベレックスが開発したイーサリアムベースの送金システムです。300万人以上のミャンマー人労働者がタイに移住し、月収をミャンマーに送金しています。ブロックチェーンの活用により、毎月の送金の際に生じる手数料が大幅に削減され、送金から着金までの所要時間を短縮できます。国家間送金の利便性を向上するとともに、タイミャンマー間の技術文化交流や、投資活動を活性化させることが期待されます。

ブロックチェーン開発企業エベレックスとは

ブロックチェーン開発企業であるエベレックスは、ブロックチェーン技術を用いた送金システムを開発し、国際送金(グローバルペイメント)や、現地通貨への両替を必要としない仮想通貨でのキャッシュレス決済サービスを提供する企業です。開発するプロダクトはすべてイーサリアム基盤で行われています。

独自通貨Everrex(EVX)を発行しており、Binance,huobi,OKexに上場しています。


ミャンマーのキャッシュレス普及現状

タイ(人口6904万人)・ミャンマー(人口5337万人)は、スマートホン普及率が90%とIT化が急速に進んでいます。一方、銀行口座開設率(2017年時点)は、タイ82%に対し、ミャンマー26%となっています。

軍政から民主政に転換したミャンマーは、スマートホンをはじめとするデバイスが急速に普及し、それに伴うサービスが急成長しています。特にキャッシュレス決済は、ミャンマー中央銀行であるシュエ銀行を主体とする18銀行により設立されたMPU(Myanmar Payment Union)が大々的に推進しており、現金社会からのシフトを目標としています。

モバイル決済サービスは、「WaveMoney」「OK Dollar」「M-Pitesan」がミャンマー国内で利用可能となっています。これらのサービスは、商品購入時のキャッシュレス決済のほか、個人間送金にも利用でき、送金額の1~4%分の手数料がかかります。

既存サービスとして一歩先を行くTrueMoney

東南アジアで電子決済サービスを提供しているタイのTrueMoneyがミャンマー向け事業を展開しており、すでにタイ在住ミャンマー人労働者の送金手段として利用されています。TrueMoneyは、東南アジアを中心に展開するOmiseGoとパートナーシップを提携しており、イーサリアム開発者のヴィタリック氏がアドバイザーとして在籍しています。

ミャンマー送金事業として銀行と協力するEverexがシェアをユーザーを取り込むことができるか注目です。

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