ICON(ICX/アイコン)の概要と詳細を徹底解説|韓国の技術が生み出したブロックチェーン

ICON(ICX/アイコン)の概要と詳細を徹底解説|韓国の技術が生み出したブロックチェーン

アイコンは韓国で開発された独自のブロックチェーン技術を詰め込んだ仮想通貨です。

ブロックチェーン関連企業the loop社が開発したブロックチェーン「Loopchain」とコンセンサスアルゴリズム「LFT(Loop Fault Tolerant)」が採用されています。

一から開発したブロックチェーンは、各コミュニティがさまざまな運用を行うことを想定して柔軟性の高いシステムになっています。

アイコンICX基本情報・チャート

通貨単位ICX
運営アイコン財団
発行上限約4億ICX
承認アルゴリズムLFT


ICONが分析する問題点

世界中で様々なネットワークが構築され、どこにいてもリアルタイムでつながることができます。にもかかわらず、それぞれのネットワーク間でのコミュニケーションはまったく不十分なのが現状です。

例えば、車を手放してアパートを購入する際、それぞれの売却と購入の際に手数料が発生し、かつ契約変更の手続きが必要になります。これは、車とアパートのネットワークに互換性がないために生じる不必要なセクションです。

アイコンは、このよう独立したネットワークを相互に繋ぐことでボーダーレスな取引を可能にします。

現在のネットワークシステムの多くは、中央管理型であるといえます。そのセキュリティレベルは中央管理者に依存しており、中央集権者の危機はネットワーク全体の危機となります。すべての人が安心して使用できるためには、攻撃のターゲットを絞らせず、ダウンしたとしてもネットワークが機能し続ける分散管理型、つまりブロックチェーン技術を活用したネットワークが最適です。

ブロックチェーン技術は世界の経済システムを大きく変える可能性を秘めていますが、実用可能まで完成させたプロジェクトはありません。

イーサリアムは、スマートコントラクトによる分散型アプリケーションDappsを生み出し、ブロックチェーンの可能性を大きく広げましが、DAO事件によるETHの盗難への救済として取った措置がイーサリアムコミュニティ内で反発を買い、ハードフォークに至ったことで市場を大きく混乱させました。その他多数の問題を抱えるも、ICOで取引量が急増し、取引の遅延と手数料を招きました。

後に開発されたイオスやバンコールも性能は違いますが、イーサリアムを基礎にしている部分が多く、問題点を解決しているとはいえません。

既存のブロックチェーンに見られる問題、特にスケーラビリティ問題を解決するためには、一から作り直すことが必要です。

アイコン独自のブロックチェーン”Loopchain”

アイコンは仮想通貨の基礎となるブロックチェーンをいちから独自に開発することで、革新的なブロックチェーンを生み出しました。

独自ブロックチェーン”Loopchain”は、ICONが様々なネットワークに接続できるよう設計されています。ネットワークごとに運用や構造が違うため、ニーズに合わせてカスタマイズできるよう柔軟性の高いブロックチェーンとなっています。

アイコン独自のコンセンサスアルゴリズム”LFT”

アイコンは、BFT(Byzantine Fault Tolerance)を発展させたLFT(Loop Fault Tolerant)を採用しています。

BFTは、P2Pネットワークが正常に稼働するため、合意形成を正しく行うシステムの性質のことです。BFTをアルゴリズムに組み込んだものがコンセンサスアルゴリズムで、用途によりPBFTやSBFTなどさまざまなものが生まれました。PoWやDPoSもその一つです。

LFTはブロックチェーンに最適化されたコンセンサスアルゴリズムです。

LFTにはノードが2種類あり、バリデーター・ノードとリーダー・ノードとそれぞれ役割が違います。

承認の流れ

①複数のバリデーター・ノードが計算した取引をリーダー・ノードに送信する。

②リーダー・ノードは送られてきた取引をまとめてブロックを生成し、バリデーター・ノードに承認を求める。

③一定数以上のバリデーター・ノードがブロック生成の承認を行うことでブロックがチェーンに記録される。

アイコン独自のスマートコントラクト”SCORE”

アイコンのスマートコントラクトSCOREは、ブロックチェーンの承認プロセスからは独立して存在しているため、SCOREに問題が生じても取引自体は継続できます。

また、スマートコントラクト更新時にデータの移行が不要なのが特徴です。

アイコンのニックネームアドレス機能”ICONick”

仮想通貨ウォレットのアドレスは、長く脈絡のない文字列のため、わかりにくい、間違えやすいなどトラブルの原因にもなります。

アイコンの専用ウォレットICONexは、アイコンのアドレスを自分で決めることができます。

アイコンネットワークの構造

アイコンは、アイコンのブロックチェーンから派生したCommunityと、Community同士のコネクターの役割を持つICONRepublic(Nexus)から成り立っています。

Citozen Node
ICONRepublicを構成する利用者で誰でもなれます。ICONRepublicガバナンス決定には関与できず、取引の承認のみ可能です。特定の条件下でC-Repにになることができます。

C-Rep(Portal)
ICONRepublicのガバナンスの決定権を持つCommunityの代表です。取引に検証とICONRepublicのガバナンス決定への投票を行うことができます。C-Repは、Communityの規則に従い選出されます。Community内での役割は、各Communityで異なります。ICONRepublicの運営に貢献したとして報酬を受け取ることができます。

C-Node
Communityを構成する個人または組織のことです。ガバナンス決定に関与することができ、Communityの規則に従います。

Community
同じガバナンスシステムを持ったノードの集合体です。ICONネットワークを使用して独自の規則やコンセンサスアルゴリズムを運用できます。ビットコインやイーサリアムなど他のブロックチェーンコミュニティもICONのCommunityとして分類されます。

ICONRepublic(Nexus)
各Communityのコネクターの役割を持ち、Communityのガバナンスが及ばない独立したセクションです。各Communityの代表であるC-Repによりガバナンスが決定さるため、分散的に運用されます。

各CommunityとICONRepublic間の取引は、DEXによりリアルタイムで公平に行われます。

Communityが、ほかのブロックチェーンコミュニティであった場合、NexusというセクションがICONRepublicの役割を、PortalというセクションがC-Repの役割を担います。

アイコンの将来性

アイコンは、ネットワークを構成するため、様々な機関と提携を行っております。特に日本では生活の一部となっておりユーザー数2億人を誇るLINEと提携していることはICONの知名度やユーザー数の増大が見込めるため価にも大きく影響すると考えられます。

AION,Wanchainとの相互運用同盟を発表
AIONとWanchainはアイコンと似た構想を持っており、相互通信能力を向上するため、協力することを発表しました。

2億人ユーザーを持つLINEと提携しジョイントベンチャー「Unchain」を設立
ブロックチェーンを日常生活に浸透させるため、LINE向けのDapps開発を行います。

日本初の仮想通貨ファンド「B Crypto」と提携
ブロックチェーンコミュニテ開発のため協力すると発表しています。BCryptoは仮想通貨取引所QUOINEがサポートしています。

アイコンの評価とまとめ

アイコンは、独立して存在しているネットワークを繋ぎ、ボーダーレスなネットワークを作ろうとしています。

システム的には、サイドチェーンを利用したLISKに似た自由度がありますが、ICONはブロックチェーン以外のネットワークとも繋がることができるため、より広範囲なネットワークコミュニティの構築を可能にします。これは、「IoV(価値のインターネット)」構想を掲げるリップルとも共通する部分です。

アイコンの絵っとワークが既存のネットワークに受け入れられるか注目です。

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